お点前
少し疲れている時、自然光が射しこむ茶室の中で、
器物の取り置きの音、衣擦れの音、柄杓から水が落ちる音、
お茶を点てる茶筅の音が何とも心地よく癒してくれます。
淡々とお点前をし終わると、すっきりするのはなぜでしょうね。
日常でモヤモヤすることがあっても、一点前すると何かすっとするので続けているのかもしれません。
神戸の震災後一年半お点前ができない時期がありました。
私にはお茶が必要なのだと痛感したことがあります。
段々と、日常の所作が雑になっている。
段々と、人とのお付き合いを端折っている。
段々と、物事の考え方が全体を捉えずに自分本位にしている。
こわいこわい。
その怖さに気づけたので、なかなか稽古場を復活しない80才を迎えようとしている先生に「先生、お稽古がしたいです!」と何度も言い続け再開することができました。
もし、あの時、お茶を再開していなければ、どうなっていたやら。
あ~~こわいぃ~~。