天田 幸宏
明治神宮に隣接する北参道で、小さな事務所を構えています。お客様に「来てよかった」と感じてもらうにはなにがよいだろうか考えていたところ、このおもてなし講座に出会いました。
おもてなし講座のいちばんの特徴は、テーブル席でお茶が点てられることだと思います。正座が苦手な人も作法がわからず茶室を敬遠している人も、気軽にお茶を楽しめます。なにより、お客様との“心の距離”が近くなったことを実感。茶人を目指す私に触発され、講座に通う人が現れたのもうれしい誤算です。
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鎌田 英洋
新入社員の入社や昇進の祝い事にて社員を励まし、また仲間である事の喜びと感謝を伝えています。そして海外からのお取引先が来日された際に「一座建立」の日本精神を共有しながら国境を超えた友情を深める事に役立てています。
長濱 彩
私は青年海外協力隊員として2年間、西アフリカのベナン共和国という国で暮らしていました。ベナンはブードゥー教の発祥地と言われており、時期ごとにお面をつけた神様が街中に現れたり、冠婚葬祭にはお揃いの布で作った衣装を来て踊ったりするなど独自の文化がありました。
そんな彼らと暮らす中で、私自身、自国の文化を「身につけて」いないことに気づき、同時に恥ずかしさを覚えました。
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佐佐木 順子
三回で、お茶が点てられるようになる。
というのは、日々なかなか時間の取れない私にとっては、願ったりのことでした。しかも憧れの比登美先生に習えること、素晴らしい日本文化を世界に広めたいという先生の志にも感動しました。
お点前して飲んでいただく。
ただこれだけのことに、何と深い心の交流ができることか。私はお点前するたびに涙がこみ上げてくるような直心の交わりを何度も味わいました。
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敷居を低くしていただいて入ることができたお茶の世界。これから深く深く比登美先生に学んで行きたいと思っています。
出口 光
「お茶を点ててあげたい!」
これほど「おもてなし講座」が必要とされている時代はありません。世界がグローバル化し、日本人は日本文化に興味を失っているようにさえ思えます。かつては私もその一人でした。一方、世界の人々は日本の異質の文化を貴び、芸道や武道は世界に広がっています。そして今や日本は最も訪れたい国になっています。
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田中 敦子
数年前、「おもてなし講座」の扉を開けると、古を巡る旅が始まりました。 この国の滋味あふれる魂、崇高な美意識、不屈の情熱を古人から教えられ、心が耕されていくような充実感がありました。 そしてその先に、講師という役割が。 その扉は古ではなく、私の未来へと開かれていたのです。
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●教えるのではなく「気づき」のお手伝いを 講座は一方通行ではなく、双方向。答えは会話によって人の数だけ生まれる。それらを共有し、悦びあって共に成長していく。 なんと創造的で発展的な学びの場なのでしょうか。わくわくしてきました。 講座に求められているのは、まさに「茶事」の有りようでした。そこは「一座建立」の空間なのだと実感しました。
●社会貢献というお役目 「茶道人口が減少し自国を愛する心が薄れていくような現状にあり、その裾野を広げる講師の活動は、社会への貢献です」。久保比登美先生の言葉は、私のこれからの人生へのエールのように響きました。深く感謝いたします。 学べば学ぶほどに道は遠くなります。 きっとこの講師の在り方が背中を押してくれるでしょう。受講生のみなさまと共に一歩一歩進んで参ります。豊潤なる未来へと。
吉本 孝子
カナダ在住時に茶の湯と出会い、帰国後は一二三会でお稽古させて頂いております。
座学と実践で構成されるおもてなし講座は、茶道の精神や知識と、点前の基本を再確認したい私のニーズにぴったりでした。
実践では、すべての点前の基本となる袱紗捌きと盆略点前を徹底して細部にわたってご指導いただく中で、無意識のうちに付いていた癖に気付かせられたり、目から鱗のポイントがいくつもありました。
一ノ段の座学では茶の湯の基本精神や茶事とは何かを学ぶ中で、茶道を長年学んでこられた先生ご自身の実際の体験談や珠玉のエピソードが、どんな書籍からも得られない学びとして強く印象に残っています。
そして締め括りの茶事では先生が亭主を務められ、受講生が客に徹するという夢のような時間が待っていました。
もてなす力だけが強調されがちですが、おもてなしを受ける側の客ぶりを磨くことの大切さも身をもって学びました。
ニノ段ではさらに踏み込んだ茶の湯の精神性、歴史、お茶の効用、茶道具などについて学び、それぞれが圧倒的な内容でした。毎回出される宿題のテーマが深く、久しぶりに自分でじっくり考える機会を得たことも貴重な経験となりました。
9か月間の学びを通して、少しずつ自分の日常にお茶が入ってきていると感じています。
些細なことですが、心を磨く気持ちで行えば家の掃除もはかどり、食器を扱うときの手離れが丁寧になったり、家で抹茶を点てる頻度も格段に増えました。
また茶道の精神性を学んだことで、何気ない日常への感謝の気持ちが芽生え、季節感や幸福への感度も高まり、日々の生活の中で迷いや戸惑いに出会ったとき、自分が進むべき方向を俯瞰的に見る習慣ができたような気がします。
この講座でご教示頂いた、深遠なる茶の湯の学びへの入り口からいかに掘り下げ、人生、社会にどう活かしていくかは自分次第という新たな意気込みが湧き上がっています。
久保先生、本当にありがとうございました。
田中 栄一
日本文化を日常の実践に役立てよう
1、私は、見える世界だけでなく、『見えない世界』のことにも興味があり、それなりに理解もあると思っております。
久保先生のおもてなし講座は、そんな僕の知的好奇心と感性の双方を満たしてくれるものでした。
毎回少し哲学的な問いを宿題とされ、それを他の参加者、先生と共に創る一座建立の場でシェアすることにより、多角的に世界を見る癖付け、例えば、『見えるものと見えないもの』、『公益と利益』のように一見対極にあるものを含みながら統合していく癖付けを学べたことは、様々な課題が噴出する日常のビジネスの世界で解決を見出していく上での極意につながるものと受け止めました。
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また、時折お茶室にお誘いいただいたことも小宇宙の体感につながり、奥深い幽玄の世界を堪能させていただけたことは、日常の雑事に追われがちなビジネス界に籍を置く人間として、大いなる安らぎと活力の根源とすることができました。
2、リアルの実業世界に身を置く自分は、何事にせよ『社会に現実に変化をもたらす』ことができるかどうかに強い関心があります。
従って、日本文化に対しても、そういう事に実際『役に立つのかどうか』を大切な判断軸として求めてしまいます。
以前の私は、ともすれば、日本文化は、豊かな心でしあわせに過ごしたいという『自分の幸せに焦点を当てる傾向が強い』という見立てをしてきました。
そしてその狭小さが嫌で私は日本文化を長らく意図して遠ざけてきたのです。
でも、今更ながらで申し訳ないのですが、久保先生の講座に参加することによって、そういうものではない事に気付かされ、最近日本文化に急接近しているのです。
久保比登美先生のお茶のおもてなし講座では、『実業界のリーダーらしくビジネスの場で関わる人にお茶のおもてなしを実践してほしい』と教えられ、また、この講座の卒業生の一人である着物の國領先生からは、『着物は自分のためでなく、相手をもてなすために着るのです』と教えられました。
『えーそうなんだ。日本文化は、自分の幸せのためではなく、関わる人の幸せのために役立つんだ』って、思わず膝を打つ経験をしたわけです。
納得すると実践しなければ気がすみませんね!というわけで、職場で実践が始まりました。
写真は、最近私の職場を去る職員さんに、お茶のおもてなしをして送り出している様子です。
お茶を差し上げながら、一緒に働いた間こんなことがあったね、と振り返りながら、『あの時僕は本当はこう思っていたんだ』と秘密をシェアしながら一時間近く時を共に過ごします。勿論、お茶菓子も朝購入して用意していきます。
後日談ですが、先日おもてなしでお送りした元職員さんから、『今までの職業人生の中で最高のおもてなしでした。特に、上司部下の隔てなくこのように接していただいてとても嬉しかった』という泣かせるメッセージをいただきました。
お茶のお陰で、職場でこのような素敵な人間関係を創ることができ、社会を良くする一隅を照らせたことを感謝しております。
次は、貴方が貴方なりの実践で世の中をよくしてみませんか。