花を飾る
桜が見ごろですね。
買い物に出かける道々に桜を見つけては足を止めて楽しんでいます。
さて、日頃、パソコンに向かい仕事をしている人がおもてなし講座を受講されました。
オフィスでお茶をおもてなしするにもデスク周りに書類が積まれており、
なかなかお茶のおもてなしをする気分になれないままいたようです。
数日かけて、書類を整理し、おもてなしをする日がやってきました。
花を生けようと思っても、日頃、花を買う習慣がない男性にはハードルが高いことですね。
そこで、彼は仕事の一環で自然の写真を撮影されており、季節の桜を大きな画面に映し出し、
長年一緒に仕事をしている同世代の男性パートナーに「いつもありがとう」とお茶をおもてなししました。
もう何十年も一室で仕事をしてきたパートナーではありますが、お礼なんて言ったことがなく、パートナーはとても驚いていましたが、何か想いを受け取ってくれたようです。
本物の桜を準備できなくても、彼のプロとしての桜の写真を準備し、
場を整え、おもてなししたオフィスの一室は、茶室に勝る空間であり、
本物のおもてなしでありますね。
桜を愛でるたび、彼のエピソードを思い出します。